山梨県内は全地点で前年割れという結果になりました。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/09/22/3.html
「マイホームは人生最大の買い物」のとおり、日本では自宅が家計最大の資産となってるケースが多く見られます。
持ち家の方にとっては、地価の下落=資産価格の下落(いわゆる資産デフレ)となってしまいます。
下のグラフは山梨県の基準地価の住宅地平均の推移ですが
平成4年に1㎡あたり66,200円をピークに現在の30,500円まで下がり続けています。
(PDF版はこちらから)
例:平成4年に土地を200㎡(約60坪)購入し、今年になって売却する場合
購入価格 66,200円x200㎡=13,240,000円
売却価格 30,500円x200㎡=6,100,000円
その差額(差損)なんと ▲7,140,000円にもなります。
建物についても、一般的な木造2階建の建物は20年で評価0と言われています。
平成4年新築では18年経過しており、建物価格はほとんどつきません。
(建物の話は後日改めて触れたいと思います)
仮に新築価格1,500万円、売却価格100万円と仮定し、土地建物合計で考えてみると
購入価格 2824万円
売却価格 710万円
差 額 ▲2114万円
このほかにも購入時の諸費用、固定資産税、売却時の仲介手数料等の経費がかかっています。
これらの経費を含めるとおおよそ▲2500万円くらいになると思います。
2500万円÷18年÷12か月 = 約115,000円の家賃を払って住んでいたことになります。
さらに、ローンを借りている方は、利息もかかっています。(これが結構大きい)
借入金額2000万円 金利3%固定 返済年数30年のローンでの18年経過時
支払利息 約840万円 これを216カ月で割ると約39,000円
ローンなしの方より毎月39,000円高い154,000円の家賃を払って住んでいたことになります。
残債務 約1024万円 先程710万円で売却した場合と仮定しましたが、このケースだと売却価格とローン残債務の差額314万円を預貯金から足して返済しないと売却することができません。
実はこの「売却価格<ローン残債務」で売るに売れず、ローン返済が滞り競売になってしまうケースが最近増えています。
普段の生活にはあまり関係のない「地価動向」ですが、じつは家計にかなり影響があります。
自宅の想定売却価格を調べるには、近所の中古住宅が今いくらぐらいで売られているか?
新聞広告やインターネットで調べるのが良いでしょう。
これを機に自宅の「資産価値」を調べてみてはいかがでしょうか?